その昔、暗の王と聖の女王が双んで呟いた。 この世界はやがて今の形を取ることは無くなるだろうと。 ひとつにまとまり、世界の均衡を保っていた我々が言うのだから、 それはもう分かり切ったことなのだと。 そして、それはしかたがないと言うことも。 なぜなら、彼らにはもう世界を守るだけの器がない。 最大の過ちをおかしてしまったから。 涙とともに、彼らは2人の赤ん坊を天にかざした。 いつかもとに戻れるように、と。 いつか自分達の過ちを許してくれるように、と。