EACH COURAGE

World - Prologue

序文

その昔、暗の王と聖の女王が双んで呟いた。
この世界はやがて今の形を取ることは無くなるだろうと。
ひとつにまとまり、世界の均衡を保っていた我々が言うのだから、
それはもう分かり切ったことなのだと。
そして、それはしかたがないと言うことも。
なぜなら、彼らにはもう世界を守るだけの器がない。
最大の過ちをおかしてしまったから。
涙とともに、彼らは2人の赤ん坊を天にかざした。
いつかもとに戻れるように、と。
いつか自分達の過ちを許してくれるように、と。